Dyckia marnier-lapostollei var. estevesii ’WBC2006 Bill Baker’ ディッキア マルニエル ラポストレイ エステベシー ビルベイカー


 2006年のWorld Bromeliad Conferenceでビルベイカー氏が出品したマルニエラポスレイ var.エステベシーのクローンとされているものです。毛羽立つほど粗く厚いトリコームにより、真っ白に染まる大変美しい品種です。マルニエラポスレイは原種の中でもゴエリンギーに次いで人気のあるものではないかと思います。色々なバリエーションが流通していますが、トリコームが厚いものは人気が高く、本種はその代表格と言っても良いと思います。写真の株はまだ小さいものでしたが、このサイズでも十分な存在感がありました。


本種に限らずですがトリコームが厚いものは注意して育てないと、トリコームが剥がれ落ちてしまうことが多いようです。原因は物理的にガリっと擦ってしまった場合はもちろんですが、陽の当て方によっても剥がれやすくなるようです。推測ですが強い日差しにより葉から水分が抜けて葉が縮み、再び水を多く吸って膨らむといった、葉の伸縮が原因ではないかと思っています。なんとなく経験上そんな気がしているだけですので、確証は無いですのですが、雨ざらしで放っておくとトリコームが剥がれることが多いような気がします。


トリコームの剥がれがちょっと残念…

どのような場合にトリコームが剥がれやすくなるのか検証してみたい気もしますが、綺麗な物が多いので勿体なくてとても出来そうにありません…。ディッキア愛好家の方が育てた完璧な個体を見ると、日頃の管理をしっかりと行われるいるんだろうなと反省させられます。これだけ良い素質を持った個体ですから、持ち主の技量次第でもっともっと綺麗に育ってくれると思います。