How to Grow Sansevieria サンスベリアの育て方

はじめに

観葉植物として人気のあるサンスベリアは、一般的なものはホームセンターや100円ショップでも手に入れることができます。価格が安いためか、お店で適当な管理をされてしまうこともあるようですが、きちんと世話をすれば見違えるように綺麗に育ってくれます。もし、ご自宅にくたびれたサンスベリアがあれば、少し育成環境を見直してみては如何でしょうか。

サンスベリアの自生地

アフリカや東南アジアなど、熱帯の乾燥地を中心に幅広く分布しています。暑い地方の植物の印象が強いですが、多くは木の下などの日陰に群生を作っています。直射日光に耐える種もあるようですが、夏場の直射日光では葉を痛めることがあるので、注意が必要です。

育成環境

以下、私が採用している方法です。

・陽射し…「30%遮光~直射日光」 涼しい時期は直射日光でも大丈夫ですが、夏場は30%ほど遮光が必要です。レース越しの光を当ててあげてください。
・水やり…「週1回程度」 乾燥に強い植物ですので、用土がカラカラに乾いてから水与えてください。水をやるときは鉢の底から水が流れ出すくらい。しっかりと与えてください。
・鉢…「硬質ポリポット」 他のものでも問題ありません。詳しくは用土の項に記載します。
・用土…「軽石:6、赤玉土:4、苦土石灰:少量」 私は水分を吸収しないポリポットを使用するので、かなり水はけの良い配合にしています。富士砂を混ぜることもありますが、赤玉土の比率は変わりません。
・肥料…「無し、または固形肥料を1個」 肥料無しでも綺麗に育ちますが、暖かい時期は肥料を与えるとよく育ちます。後から量を調整できる置き肥が便利です。用土に隠れない大粒の方が量を確認しやすいのでオススメです。鉢の隅など根元から少し離して置いてください。
・冬季…「室内で水遣りは極少量」 気温10度を目途に室内での管理をおすすめします。野外でも越冬できるものもありますが、水分をたっぷりと含んだ葉は凍結すると枯れ落ちます。室内であればそれなりの気温になりますので、極少量の水を与えてください。一般的には5度以下になったら水を遣らず休眠状態で越冬させる方法が主流です。


FAQ

ご参考までに落札者の皆さまから頂いたご質問内容と回答を記載しておきます。

Q:ベアルート苗はどのように管理すればよいですか?
A:水遣りの量を減らして乾燥気味に管理してください。根が水を吸えない状態で過度に水を与えると根を痛めることがあります。
Q:高価な品種は育成が難しいでしょうか?
A:価格と育成の難易度は必ずしもイコールではないと思います。確かに中々増えない種や、成長が遅い種はありますが、維持するだけならそれほどの違いは無いように思えます。

おわりに

観葉植物のお店や、おしゃれな雑貨屋など、サンスベリアは様々なお店で扱われています。観葉植物の定番と言ってよいと思います。その一方で大変希少なものも愛好家の間で取引されています。観葉植物として、これだけ幅広い層に愛されている植物は珍しく、見た目のおもしろさと丈夫で育てやすい性質が要因だと思います。希少性に関わらず、とても魅力のある植物ですので是非育ててみてください。