Sansevieria eilensis Lav.10178 サンスベリア エイレンシス



世界で最も希少なサンスベリアと呼ばれるエイレンシス。ひとむかし前までは非常に高額で取引されていました。現在は価格はだいぶ落ち着いてきましたが、まだまだ気軽に買える金額ではありません。1973年にJohn Lavranos氏によって採取された種で、Lav.10178が附番されています。

この種はとにかく成長が遅く、なかなか増える様子がないのも価格が下ならない原因でしょうか。以前はサンスベリアプフィステリーと並んで希少種の代表格でしたが、プフィステリーについては現在はそれほど高価ということもなく、入手し易い価格に落ち着いてきました。

入手しやすくなった要因のひとつとして、サイズが関係しているかもしれません。植物を育てているかたは感覚的に分かると思いますが、同じ種の植物であればサイズが大きくなる物のほうが、成長のスピードも早く感じます。ある程度の数が確保できれば生産のスピードもかなり変わってくるのではないでしょうか。


丸まった葉が可愛らしい印象です。



本種の魅力は、白みを帯びた葉と独特の丸っこいシルエットだと思います。小さな苗のうちは葉が開いたまま展開していくことが多いのですが、ある程度のサイズまで大きくなると、丸まった葉になっていきます。

一見すると棒状の丸い葉が生えてきているように見えますが、ちゃんと左右に開いた葉の状態から葉が閉じていくようになり、最後はぴったりとくっ付いて棒状の葉になります。ボンサレンシスの葉に似ていますが、こちらの種は少しカールしたような形状となり、比較的小型です。

サイズ的にもプフィステリーと対をなすイメージで、その容姿はとても上品な印象です。価格はちょっとお高いですが、。サンスベリア好きならぜひ育ててみたい種です。