Quesnelia marmorata Tim Plowman ケスネリア マルモラータ ティムプロウマン




クルンと丸まった葉が怪しい美しさです。芸術作品のような精錬されたフォルムでとても人気のある品種です。元々、Quesnelia marmorataはケスネリアの原種ですが、その中で外側に葉がカールするものが発見され、品種として流通するようになりました。表記としてはQuesnelia ’Tim Plowman’が正しいかもしれません。

この種以外にも「マルモラータ」が名前に付く植物はいくつか頭に浮かびます。アガベやランの仲間にもマルモラータという名前があったと思います。マルモラータはラテン語で「大理石」の意味があるそうです。大理石は昔から芸術品や建築の装飾に使われているので、美しい物の代名詞のひとつだったのかもしれません。こちらの品種も確かに綺麗なマーブル模様で、特別な美しさを感じます。少し赤みを帯びた斑点が入るのが良いところです。


外側にカールした葉特徴のティムプロウマンですが、株が小さいとうまくカールしなかったり、
大きくなってもアレ…カールしない…なんてこともあります。個体差がかなりありますので購入の際はよく状態をよく確認することをおすすめします。個人的な経験ですが、小さいときにカールしない個体も大きくなってある程度光を当てて育てれば、徐々にカールしてくることがほとんどです。すぐにこの姿を楽しみたい場合は大きな物を買う方が良いですが、成長と共に容姿が変わってくるのも育てていてとても楽しいので、小さな苗からはじめるのも良いと思います。


ビルベルギア、ホヘンベルギアなどと比べると、やや影の薄い印象のケスネリアですが、本種はとても魅力的な品種だと思います。育て方も他のブロメリアと同じ方法でOKですので、筒に水を貯めておけば、頻繁に水やりも必要なく用土の乾きにも強いです。魅力的な品種は結構あります。少しずつですが紹介していければと思います。